会話

hari-kira2007-02-16

今日の午前はソニーピクチャーズ・スタジオの

バックステージツアーを体験しました。

まず、15分間のプロモーショナルビデオを見せてもらい、

その後、ウォーキング・ツアーが始まりました。

昨日のワーナーのときも同じように、

10分間のプロモーショナルビデオを見せてもらったのですが、

そのときも、今日も、英語がほぼ理解できなかったのが

残念でした。

やはり、リスニングが出来るのと出来ないのでは

このツアーの楽しみ感が変わってくるなぁと実感しました。

こんなにリスニングが出来ればなぁと思ったのは初めてです。

ガイドの人が必要最低限のことは通訳してくださるので、

支障をきたす事はありませんが、生のツアーガイドの声を

聞いているわけではないので、

多少の違いがあるのかもしれないと思いました。


このソニーピクチャーズ・スタジオは

CBSからMGMへ

MGMからコロンビアへ

コロンビアからソニーピクチャーズへ

と買収を繰り返して、大きくなっていったという

歴史があります。

なので、60年前〜70年前に立てられたという

とても古い建物がたくさんありました。

しかし、全く古めかしい感じは無く、

とてもしっかりしており、綺麗だったため

本当に管理などがしっかりしているんだなと思いました。


また、昨日訪問したワーナーブラザーズ・スタジオが

こちらのスタジオを借りて撮影を行っていることに

とても感心しました。

同じスタジオ会社ならば、普通は敵対して

干渉しないと思いますが、

ワーナーのスタジオが一杯で使えないときに

ソニーの空きがあるスタジオを借りて

撮影しているという事実を知って、

それは、本当に柔軟な考え方だと思いました。

そういう考え方がここまでの大きなスタジオへと

進化していった理由の一つであるのではないかと思いました。

また、それがアメリカというお国柄を

象徴しているように思いました。


こちらのサウンドステージは、21個とワーナーに比べると

少ないですが、こちらには北米1の大きなサウンドステージがあり、

その中に入ることが出来ました。

そこはサッカー場が入る大きさで、

最近ではスパイダーマンの撮影で使われたそうです。

こんなに大きな建物で、

中身がほぼ空間になっているものは

なかなか見たことがなかったため、

異様な空間のように思えました。

同時に、様々な有名な映画が作られた場所に

自分が立っていることの不思議さや、嬉しさなどの

感情が同時に出てきて、ある意味変な気分でした。

これからもここで様々な映画が撮影されていくと思うと、

今からとてもワクワクしてきます。

また、バックドロップ(背景)の制作場所に

入ることができ(ワーナーのときも)、

そこには背景のストックが4000もあるということに驚き、

同時に、それを全て一枚ずつ観てみたいと思う衝動に駆られました。

そういった、昔作った物を大切にして、それを手直しして

また使ったりと、歴史に残る物を大切にしていて

そういった技術を受け継いでいくことの大事さ、

貴重さを教えてくれたと思いました。

ワーナーのときもそうでしたが、

こういった背景を実際に巨大なキャンパスに手で

描くという仕事はデジタル技術の向上により少なくなっている

ということをこちらでも知ることが出来ました。

昔は20人のアーティストがシフト制で、

働いていましたが、今はたったの3人だけとなってしまったそうです。

経費の面でデジタルと手描きを使い分けていると聞きましたが、

これからもっとデジタル技術が上がれば、

手描きの仕事はなくなってしまうのではないかという

不安や心配が、この空間には漂っているように感じました。

その少なくなっている手描きの作業を間近で見られた(2日連続で!)

事には本当に幸運だと思うし、この場面や存在を

しっかりと目や心に焼き付けておきたいと思いました。

また、ここで制作した背景画が使われた映画には

エンディングロールで

「JCバックドロップ」

という名前が出るそうです。

今度映画を観るときはその名前を探そうと心に決めたのは

言うまでもありません。

こういった技術をもっと表面に出して、

みんなに知ってもらいたいと思いました。


また、このソニーピクチャーズ・スタジオの裏に

ソニー・イメージワークスというCG制作会社が

あることも教えてもらいました。

そこは昨日行ったリズム&ヒューズとは違い、

とても極秘主義で、

中を見せてくれることは無いそうです。

企業の方針によって全く違うので

そこも面白いところだと思いました。


ソニーピクチャーズ・スタジオを後にすると

次にポール・ゲッティー美術館へ行きました。

ここでは、ポール・ゲッティという石油で

莫大な富を得た大富豪が、

集めた美術品をみんなに見せたいということで、

始まったものです。

ここはなんと、無料で見ることができます!!

太っ腹すぎます。ポールさん・・・。w

その中で昼食をとって

長い時間を使ってのんびりと観ることができたので

とても、リラックスして過ごすことができました。

その中での美術品はここでは書き表せられないぐらいの

素晴らしさがあり、言葉で表すことすら

失礼に思えてくるようなすごい作品ばかりが展示されていました。

LAに来た際には絶対に観に行ってください!

オススメです!!

また、この中で1フロアずつ警備員の人がいて、

芸術作品を守っているのですが、

その中の黒人の大きい人が

日本語で話しかけてきて、

気をつけて欲しいことを教えてくれたり、

行きたい場所の行き方を親切に教えてくれました。

このときに、人の温かさや、

この警備員さんの心の中のやさしい部分が見れた気がして

とても嬉しく、良い気分になりました。

警備員さんが

「アリガトウ、ゴザイマシタ!」

といったら、

自分たちが

「Thank You!」

と返す。

そのときは自然とそういう形になったのですが、

これって、本当はすごい瞬間なのではないかと

今では思えてなりません。

他の警備員の方に質問をしたときも

自分たちが日本人だと分かると、

分かりやすいようにジェスチャーを加えたり、

簡単な英語で答えてくれたりと、

とても親切な警備員さんが多いと思いました。

外国人の方との距離が少し縮まった気がしました。